新海誠作品にも出た「新宿東口のヤマダ」、跡地はゼビオ説……実は“ほぼ正解”だった件
かつて新宿東口・歌舞伎町入口にそびえ立っていた巨大店舗
「ヤマダ電機 LABI新宿東口館」。
新海誠作品にも登場したことで、“新宿の風景そのもの”として記憶している人も多いだろう。
そして近年、ネット上でたびたび囁かれるのが、
「ヤマダ跡地、ゼビオになったんだっけ?」
という説である。
今回はこの“ゼビオ説”を検証していく。
そもそも「新宿東口のヤマダ」とは何だったのか
問題の建物は、2010年にオープンした
「LABI新宿東口館」。
新宿大ガード付近という超一等地に存在し、
巨大モニター「ユニカビジョン」と共に
新宿東口のランドマークとして機能していた。
開業当時は約3000人が行列したとも報じられており、
ヤマダ電機の“新宿侵攻”を象徴する旗艦店だった。
また、新海誠監督作品
『君の名は。』や『天気の子』にも周辺風景が登場。
特にユニカビジョン周辺は、
「新宿感」を表す記号として非常に強かった。
なぜ閉店したのか
LABI新宿東口館は2020年10月4日に閉店。
理由についてヤマダ側は、
- 新宿エリア内の店舗再編
- 大塚家具との競合整理
- 効率化
などを説明している。
要するに、
「新宿に店を増やしすぎた」
という側面がかなり強い。
しかもコロナ禍直撃期でもあり、
インバウンド依存の東口立地は相当苦しかったと推測される。
そして浮上する「ゼビオ説」
閉店後、
ネットでは
「あそこゼビオになったよな?」
という記憶が急速に共有されていった。
だが、厳密には少し違う。
正確には「Alpen TOKYO」だった
実際に跡地へ出店したのは、
スポーツ用品大手アルペングループの
「Alpen TOKYO」。
2022年に開業した超大型旗艦店である。
つまり、
- ヤマダ → 家電
- 跡地 → スポーツ大型店
という流れは合っている。
しかし、
“ゼビオ”そのものではない。
ではなぜ「ゼビオ説」が生まれたのか
これには複数の理由が考えられる。
① スポーツ大型店=ゼビオのイメージ
日本人にとって、
大型スポーツ用品店といえば
- ゼビオ
- スポーツデポ
- アルペン
あたりがかなり混同されやすい。
特にアルペン系列の「スポーツデポ」は、
ゼビオと業態が非常に近い。
そのため、
「巨大スポーツ店になった」
↓
「ゼビオだっけ?」
という記憶変換が起きやすい。
② “家電の時代”から“体験型消費”への象徴変化
ヤマダ電機時代は、
- テレビ
- PC
- スマホ
- デジカメ
といった“モノ消費”の象徴だった。
しかし現在のAlpen TOKYOは、
- アウトドア
- スポーツ体験
- ライフスタイル
- インバウンド観光
寄りであり、
時代の空気がかなり違う。
つまりあの建物自体が、
「2010年代家電バブル」
から
「2020年代体験型・趣味型消費」
へ変化した象徴とも言える。
新海誠作品との相性が妙に良かった理由
そもそもLABI新宿東口館は、
異様に“新海誠映え”する建物だった。
- 巨大ビジョン
- 雑多なネオン
- 雨に濡れる東口
- 歌舞伎町入口のカオス感
これらが、
新海作品特有の
「都市の孤独と光」
に極めて噛み合っていた。
なので閉店時、
ネットで
「新宿の風景が消えた」
と言われたのは、
単なる家電店閉店以上の意味があったのである。
結論:「ゼビオ説」は7割正しい
検証結果をまとめると、
- ヤマダ跡地がスポーツ大型店化 → 本当
- 入ったのがゼビオ → 厳密には違う
- 実際はAlpen TOKYO → 正解
つまり、
「ゼビオではないが、“ゼビオ系の巨大スポーツ店になった”という意味ではかなり近い」
というのが今回の結論である。
そして何より、
新海誠作品にも映った
“あの新宿東口のヤマダ”
が消えたこと自体が、
2010年代新宿の終焉を感じさせる出来事だったのかもしれない。