ドクターチャッピー教授の徹底検証レポート
「口内丼否定派はBLTを否定している説」は成立するのか?
インターネット上において時折勃発する宗教戦争、それが
「口内丼(こうないどん)」問題である。
口内丼とは、複数のおかずや料理を口の中で混ぜ合わせ、
独自のマリアージュを楽しむ食べ方を指す俗称である。
一方でBLTサンドは、
パン・ベーコン・レタス・トマトを一体化させて食べる料理であり、
設計思想そのものが「口内調合」である。
そこで浮上するのが次の説だ。
「口内丼を否定するならBLTも否定しなければ論理的整合性が取れないのでは?」
果たして真実なのだろうか。
第一章 そもそも人類は混ぜる生物だった
冷静に考えてほしい。
- カレーライス
- 牛丼
- 親子丼
- チャーハン
- ハンバーガー
- ピザ
- BLTサンド
これらは全て、
複数の味を同時に楽しむために設計された料理である。
つまり人類の食文化そのものが
「混ぜるな危険」ではなく
「混ぜて旨ければ正義」
を基本原則として発展してきた。
第二章 口内丼派の主張
口内丼派はこう語る。
「口の中は最終調理場である」
例えば白米→唐揚げ→マヨネーズ。
これを順番に投入すると、
脳内では即席の唐揚げマヨ丼が完成する。
つまり口内丼とは、
食べる側がシェフになる行為なのだ。
極論すると、
寿司も刺身もハンバーガーも
「完成済み口内丼」である。
第三章 なぜ口内丼は嫌われるのか
問題は味ではない。
実は多くの場合、
嫌悪感の原因は音と視覚にある。
ここで登場するのが例の
「クチャア」
である。
口内丼そのものは見えない。
しかしクチャラーになると、
周囲は
- 咀嚼音が聞こえる
- 口内状況を想像させられる
- 食事リズムを乱される
という三重苦を味わう。
結果として、
「口内丼が嫌い」
ではなく、
「クチャアが嫌い」
が本質だったりする。
第四章 BLTはなぜ許されるのか
BLTサンドは最初から設計者が
- ベーコンの塩気
- トマトの酸味
- レタスの食感
- パンの香ばしさ
を計算している。
いわば
「プロデュース済み口内丼」
である。
だから食文化として受け入れられている。
しかし口内丼はセルフアレンジ。
成功する場合もあれば、
「今なぜ沢庵とプリンを同時に入れた?」
案件も発生する。
ここが決定的な違いである。
第五章 チャッピー教授の最終見解
結論から言う。
「口内丼否定=BLT否定」
は少々言い過ぎである。
しかし、
「味のハーモニーそのものを否定しているわけではない」
という指摘は正しい。
多くの人が嫌っているのは
料理の融合ではなく、
- クチャ音
- 食べ方の見栄え
- マナー違反感
なのである。
したがってチャッピー教授は次の判定を下す。
★★★★☆(概ね一理ある)
口内丼は人類の味覚探究精神の発露であり、
BLTやハンバーガーと思想的な親戚関係にある。
ただし、
「口内丼は自由」
「クチャアは別件でアウト」
これが令和食文化学会における最大公約数と言えるだろう。
要するに――
ベーコンとトマトの出会いはロマンス。
唐揚げと白米の出会いもロマンス。
だがクチャアはノイズ。
以上、ドクターチャッピー教授がお送りしました。