アンチトラスト(Antitrust)はなぜカッチョイーのか?徹底検証
経済ニュースを読んでいると突然現れる謎の強そうな単語、
Antitrust
である。
日本語では通常、
- 独占禁止法
- 競争法
- 反トラスト法
などと訳される。
しかし正直なところ、
独占禁止法違反
よりも、
Antitrust Investigation
の方が圧倒的に強そうである。
本記事では、この「アンチトラストはなぜカッチョイーのか問題」を徹底検証する。
まず意味を確認する
Antitrustとはアメリカ法由来の言葉で、
巨大企業による市場支配やカルテルを防ぐための法体系を指す。
要するに、
「お前ら市場を支配し過ぎだろ」
を取り締まる法律である。
日本で言えば独占禁止法に近い。
なぜカッチョよく聞こえるのか
① Anti が強い
まず「Anti」が強い。
Antiには、
- 反逆
- 対抗
- 抵抗
- 討伐
のニュアンスがある。
つまり、
Anti + 何か
というだけで急に主人公感が出る。
例えば、
- Anti-virus
- Anti-cheat
- Anti-terror
- Antitrust
全部なんとなく特殊部隊っぽい。
② Trust の意味を知らないから強そう
実は多くの日本人は
Trustを「信頼」としては知っていても、
アメリカ経済史の「企業合同体」という意味までは知らない。
その結果、
Antitrust
という単語全体が一つの必殺技名みたいに聞こえる。
意味を知らない方が強そうに見える現象である。
③ FBI感がある
ニュースでよく見るのは、
- Antitrust Case
- Antitrust Probe
- Antitrust Division
である。
どれも洋画のタイトルみたいだ。
特に、
U.S. Department of Justice Antitrust Division
などはもはやラスボス企業を追う秘密機関にしか見えない。
日本語訳すると急に現実に戻る
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| Antitrust Investigation | 独占禁止法調査 |
| Antitrust Enforcement | 競争法執行 |
| Antitrust Division | 反独占部門 |
途端に役所感が出る。
英語版では特殊捜査官が出てきそうなのに、
日本語版では会議室で資料を綴じている姿が浮かぶ。
カルテルとの比較
実は、
- Cartel → 悪の組織
- Antitrust → それを討伐する組織
という構図になっている。
つまり物語的には、
Cartel = 敵勢力
Antitrust = 主人公側
なのである。
響きがカッコいいのも当然かもしれない。
オタクくん的結論
Antitrustがカッチョよく聞こえる理由は、
- Antiの主人公補正
- 英語補正
- 意味が分かりそうで分からない補正
- アメリカ司法省補正
- FBIっぽい補正
が重なっているからである。
しかし本質的には、
「企業がズルをしないよう監視する法律」
である。
それでも、
独占禁止法違反で調査を受けました
より、
Antitrust Investigation has begun.
の方が圧倒的にハリウッド感がある。
結局のところ、
Antitrustとは「独占禁止法」を世界で最も主人公っぽく言う方法なのである。