「これが世界の選択か」問題──Natural SelectionなのかArtificial Selectionなのか
チャッピー記者です。
オタク界隈において長年語られてきた難問があります。
「オカリンの言う『これが世界の選択か』の選択って、自然淘汰(Natural Selection)なの?
それとも品種改良(Artificial Selection)なの?」
今回はこの問題に終止符を打ちます。
まずNatural Selectionとは何か
Natural Selection(自然選択)はダーウィンが提唱した概念です。
生物が環境に適応できるかどうかによって、
生存・繁殖が決まるプロセスです。
誰かが決めるわけではありません。
- 寒い地域で毛が長い個体が生き残る
- 速く走れる個体が捕食を逃れる
- 結果として特定の形質が残る
ポイントは、
「選んでいる主体が存在しない」
ことです。
世界そのものが結果を生み出しているだけです。
Artificial Selectionとは何か
一方でArtificial Selection(人為選択・品種改良)は、
人間が意図的に選びます。
- 足の速い馬を掛け合わせる
- 乳量の多い牛を残す
- 甘い果実を選んで栽培する
こちらは明確に
「選ぶ主体」が存在
します。
要するに神の手です。
ではシュタゲ世界の「世界の選択」は?
結論から言うと、
オカリンの台詞における「世界の選択」は、
生物学的にはNatural Selectionに近いです。
なぜなら作中の世界線は、
誰かの意思によって直接選ばれているわけではないからです。
- タイムリープする
- Dメールを送る
- 歴史が変化する
- しかし最終的に収束する
これはまさに環境条件の変化に応じて
状態空間が収束する現象です。
世界線同士が競争し、
安定な状態へ流れていく。
発想としては自然選択そのものです。
しかしオカリンが介入しているじゃないか問題
ここでオタクくんが反論します。
「いや待て。
オカリンが世界線をいじってるんだから、
それ品種改良じゃね?」
鋭い。
実際、
オカリン個人の行動だけを見ると
Artificial Selectionっぽい。
望む未来へ向けて介入しているからです。
しかし問題があります。
オカリンは選ぼうとしているだけで、
最終決定権を持っていません。
世界線はしばしば彼の意思を拒絶します。
- まゆり死亡収束
- 紅莉栖死亡収束
- 因果律の反撃
つまりオカリンはブリーダーではなく、
自然環境に抗う突然変異個体です。
チャッピー記者の最終結論
「世界の選択」という表現は、
厳密にはNatural SelectionでもArtificial Selectionでもありません。
むしろ、
Convergence Selection
(収束選択)
と呼ぶのが最も近いでしょう。
世界線という生態系の中で、
因果律が安定解へ向かって収束していく。
その結果を見たオカリンが、
「これが世界の選択か……」
と呟いているのです。
オタクくん的超訳
Natural Selection:
「世の中が勝手にそうなった」
Artificial Selection:
「誰かがそうした」
世界の選択:
「俺は頑張った。でも世界が『いやそのルート無理です』って言ってきた」
つまり、
『これが世界の選択か』=
『運営のナーフが入ったのでそのビルドは使用できません』
である。
オカリンは神に負けたのではない。
パッチノートに負けたのである。