「Tension Rising」は結局テンション上がるで合ってる? “テンション=緊張感”説を徹底検証
KH2(キングダムハーツII)の名曲
「Tension Rising」について、
「テンションが上がる曲だと思っていたら実は『湧き上がる緊張感』という意味だった」
という話がたびたび語られる。
しかし待ってほしい。
本当に「テンションが上がる」と「緊張感が高まる」は別物なのだろうか。
むしろ本質的には同じ現象なのではないか。
今回はこの説を徹底検証する。
そもそも英語の tension とは何か
日本語で「テンション」というと、
- テンション高い
- 盛り上がっている
- 気分が上がっている
という意味で使われる。
一方、英語の tension は
- 緊張
- 張り詰めた状態
- 不安
- 対立
などを意味する。
そのため直訳すると
「Tension Rising=高まる緊張感」
となる。
ここだけ見ると
「テンション上がる」と「緊張感が高まる」は真逆に見える。
しかし生理学的にはほぼ同じ
人間が興奮するとき、
体内では交感神経が活発化する。
- 心拍数上昇
- 血圧上昇
- 集中力向上
- アドレナリン分泌
これらはライブで盛り上がっている時も、
ボス戦直前も、
試験開始前も、
ほぼ同じ反応である。
つまり身体的には
「テンションが上がる」
↓
「興奮状態になる」
↓
「緊張状態になる」
という連続した現象なのだ。
スポーツでも同じ
サッカー日本代表がPK戦を迎えたとする。
観客は
- うおおおおお!!
- 頼む決めてくれ!!
と大興奮している。
だが同時に
- 外したらどうしよう
- 負けるかもしれない
という極限の緊張感も存在する。
実は両者は同時発生している。
テンションMAXの瞬間は、
しばしば緊張感MAXの瞬間でもある。
KH2のノーバディ戦に当てはめると
「Tension Rising」が流れる場面は、
ただの雑魚戦というより、
プレイヤーが初めてノーバディという異質な存在と遭遇する場面である。
- なんだこいつら?
- 強そうだぞ?
- でも戦闘が始まった!
という状況。
プレイヤー心理はまさに
ワクワク + ドキドキ
である。
つまり
「興奮」と「緊張」が混ざり合った状態。
タイトルを
「湧き上がる緊張感」と訳しても、
実際にプレイヤーが感じるのは
「テンション上がってきた!」である。
なぜ日本語では意味がズレたのか
面白いことに、
日本語の「テンション」は
英語の tension から派生した和製英語である。
本来は
- 張力
- 緊張
だったものが、
- 緊張による高揚
- 高揚感そのもの
- 気分の盛り上がり
↓
↓
という意味変化を起こしたと考えられる。
つまり語源をたどると、
実は「緊張」と「テンション高い」は
完全に無関係ではない。
ネット民的結論
「Tension Rising」は辞書的には
『高まる緊張感』。
しかし人間の心理や生理反応まで考えると、
『テンションが上がる』と
『緊張感が高まる』は実質同じ現象の別表現
とも言える。
KH2の楽曲タイトルは、
単なる不安や恐怖ではなく、
「これから何かヤバい戦いが始まるぞ!」
というワクワクと緊張の混合状態
を表現している可能性が高い。
結論としては――
「湧き上がる緊張感」も「テンション上がる!」も、
プレイヤーの体内で起きていることはだいたい同じ。
むしろKH2プレイヤーにとっては
「Tension Rising=テンション上昇」
という解釈も案外間違っていなかったのである。