「かがみん」という呼称、ファン界隈ではあまりにも自然ですが、作中の人間関係をたどると「誰でもかがみんと呼ぶ」わけではないのがポイントです。資料上、こなた→かがみの「かがみん」は明確に確認できます。
以下、原作・アニメを中心に「かがみんは作中で誰の呼称なのか」を検証します。
【らき☆すた】オタク諸氏はカジュアルに「かがみん」と呼ぶけど、作中で「かがみん」と呼んでるの、ほぼこなただけ説www【徹底検証】
結論から言おう。
「かがみん」という呼称、我々オタクにとってはあまりにも自然である。
しかし、『らき☆すた』作中の人物が普通に「かがみん」と呼んでいるのか?と改めて確認すると、どうも話が違う。
呼称資料を見る限り、「かがみん」は泉こなたから柊かがみに向けた特徴的な呼び方として位置付けられている。
つまり――
「かがみん」は一般名称ではなく、こなた語だったのではないか。
これを徹底検証する。
■ まず「かがみん」は本当にこなた専用なのか?
原作・アニメ等の呼称を整理した資料では、泉こなたから柊かがみへの呼称として、
- 「かがみ」
- 「かがみん」
- 「かがみ様」(※おふざけ)
が挙げられている。
一方、柊つかさからは「お姉ちゃん」「かがみお姉ちゃん」。
高良みゆきからは「かがみさん」。
小早川ゆたかからは「かがみ先輩」「柊先輩」など。
つまり、主要キャラクターを見ても「かがみん」という呼称が横断的に使われているわけではない。
■ こなた「かがみん」←これが強すぎる
こなたにとって、かがみは単なるクラスメイトではない。
そのため呼称も、普通の「かがみ」だけではなく、時折「かがみん」へ変化する。
ここが重要。
「かがみん」は、かがみ本人が自称しているわけでもなければ、クラス全員が使う公式ニックネームでもない。
こなたがかがみとの距離感の中で発生させた呼称と考えると非常にしっくりくる。
実際、キャラクター紹介系資料でも「こなたからは『かがみん』」という形で説明されている。
■ では、つかさは「かがみん」と呼ばないのか?
ここが最大のポイントである。
双子の妹・つかさ。
普通に考えれば、最も「かがみん」と呼んでもおかしくない人物だ。
ところが呼称資料では、つかさ→かがみは、
「お姉ちゃん」
「かがみお姉ちゃん」
となっている。
つまり――
実の妹ですら「かがみん」ではない。
ここで「かがみん=作中一般呼称」説が一気に怪しくなる。
■ みゆきさん「かがみさん」
さらに高良みゆき。
こちらは非常にわかりやすい。
みゆき→かがみは「かがみさん」。
いかにもみゆきさんらしい、丁寧かつ安定した呼称である。
「かがみん」とは明確に系統が違う。
■ そして「かがみ」の人格そのものも「かがみん」を自称しない
さらに重要なのが本人。
柊かがみ自身の一人称は「私」などであり、自分を「かがみん」と呼ぶキャラクターではない。
つまり「かがみん」は、
本人公認の公式芸名というより、他者から付与されたニックネーム
と見る方が自然だ。
■ 「かがみん」という名前が公式展開に侵食している問題
ところが面白いことに、メディア展開では「かがみん」がかなり前面に出てくる。
公式の『らき☆すた』関連ページにも、なんと「ミックミクかがみん」という表記が登場する。
つまり、
作中キャラクター間の呼称としては限定的
なのに、
作品外では「かがみん」が独立したキャラクター愛称として成長していった
という現象が発生している。
■ ここでオタク諸氏の「かがみん」が爆誕する
これを構造化するとこうなる。
| 主体 | かがみへの呼称 |
|---|---|
| 泉こなた | かがみ/かがみん |
| 柊つかさ | お姉ちゃん/かがみお姉ちゃん |
| 高良みゆき | かがみさん |
| 小早川ゆたか | かがみ先輩/柊先輩 |
| 日下部みさお | 柊 |
| 峰岸あやの | 柊ちゃん |
| ファン | かがみん |
こうして見ると、恐ろしい事実が浮かび上がる。
「かがみん」は作中人物の標準呼称ではなく、ファン側に一般化した呼称だった可能性が高い。
■ なぜファンは「かがみん」と呼ぶのか?
これは呼称の情報量の問題として考えると面白い。
「かがみ」=名前。
「柊」=名字。
「かがみさん」=丁寧。
「お姉ちゃん」=家族関係。
そして――
「かがみん」=キャラクターへの親愛・愛着を含むニックネーム。
しかも「かがみ+ん」という語感が極めて軽い。
ネット上でキャラクターを語る際に、いちいち「柊かがみ」とフルネームを呼ぶ必要がない。
結果として、
「かがみん」
がファン共同体側の便利なラベルとして定着したと考えられる。
■ つまり「こなた→かがみん→オタク」の伝播説
ここで仮説を立てる。
こなたが「かがみん」と呼ぶ
↓
視聴者がその呼称を認識する
↓
「かがみん」という愛称自体がキャラクターのブランド化
↓
ファンも普通に「かがみん」と呼ぶ
↓
いつの間にか「かがみん=柊かがみ」の一般名称化
という流れである。
要するに我々オタクは、
こなたの呼称をちゃっかり借用している。
■ そして最大の皮肉
「かがみん」という呼称があまりにも定着した結果、現在のオタクが「かがみん」と呼ぶと、
まるで作中世界でも全員がそう呼んでいるような錯覚が発生する。
しかし実際には、つかさは「お姉ちゃん」、みゆきは「かがみさん」、後輩は「かがみ先輩」など、それぞれの関係性に応じた呼称を使用している。
つまり、
ファン世界「かがみん」
と
作中世界「かがみ/お姉ちゃん/かがみさん/先輩etc.」
は必ずしも一致しないのである。
■ 判定
「オタク諸氏はカジュアルにかがみん呼びするけど、作中呼んでるのこなただけ説」
これはかなり筋の通った説。
ただし「作品全媒体・全セリフで文字通りこなた以外が一度も『かがみん』と言っていない」とまで断定するには、原作・アニメ・ドラマCD・ゲーム等を全件照合する必要がある。
したがって最も堅い結論は――
「かがみん」は作中の一般的な呼称ではなく、特にこなたに特徴的な呼称として描かれ、それが作品外のファン文化で一般化した愛称
というところだろう。
要するに――
オタク「かがみんかわいい!」
こなた「かがみん!」
つかさ「お姉ちゃん!」
みゆき「かがみさん」
――という、
「我々、こなた語を日常語として使っていた説」。
これがらき☆すたオタクによる無自覚な泉こなた語彙インストールである。
Q.E.D.……と言いたいところだが、全媒体完全照合までは要保留!www
このネタ、さらに掘るなら「こなたが他キャラに付けた呼称がファン側でどこまで一般化したのか」を調べると、かなり面白い“こなた語彙のネット流通史”にできます。