「柔術は三角だけっしょw」への対抗策は、三角を否定することではなく、「三角しか見えていない時点で柔術の構造を見失っている」と返すのが最も強いです。
以下、オタクくん式に徹底検証します。
【徹底検証】「柔術は三角だけっしょw」←これに対抗する方法
結論:「いや、柔術は三角だけじゃない」と単純反論するだけでは弱い。
最も強い返しは、
「三角が強いことと、柔術=三角であることは別問題では?」
である。
なぜならブラジリアン柔術(BJJ)は、そもそも「技を一個覚えて撃つ競技」というより、ポジションを確保→相手をコントロール→複数の攻撃を選択するという構造を持つ競技だからだ。
第1章 まず「三角だけ」はどこまで正しいのか
ここが重要である。
実は三角をやたら推すこと自体は、完全な間違いではない。
IBJJFも三角絞めを柔術を象徴する代表的なサブミッションとして紹介しており、脚によって相手の首と腕を同時にコントロールすることで、レバレッジを利用できる技として説明している。
つまり、
- 三角は柔術の代表技
- ガードから攻撃できる
- 脚という強力な部位を使える
- アームバーなど別の攻撃にもつながる
という意味では、
「柔術といえば三角」
というイメージには、それなりの根拠がある。
しかし、ここから
「だから柔術は三角だけ」
へ飛躍すると、論理的にはアウトである。
第2章 決定打:「三角は技であって、柔術そのものではない」
ここでカテゴリーを分ける。
| 概念 | 意味 |
|---|---|
| 柔術 | 競技・体系・ゲーム全体 |
| ポジション | ガード、マウント、バック、サイド等 |
| コントロール | 相手の姿勢・腕・身体の自由を奪う |
| スイープ | 下から上のポジションを奪う |
| パス | 相手のガードを突破する |
| サブミッション | 三角、腕十字、絞め、関節技など |
つまり三角は、巨大な柔術システムの中にある一つのフィニッシュ手段にすぎない。
IBJJF自身も、柔術ではポジショニングの階層が重要であり、特にマウントやバックなどの優位なポジションからのサブミッションが高確率になりやすいと説明している。
したがって、
「柔術は三角だけ」
というのは、
「サッカーはシュートだけ」
くらいのカテゴリー錯誤なのである。
第3章 さらに強い反撃「じゃあバック取られたらどうするの?」
ここで相手に質問を返す。
「三角だけなら、バック取った後どうするん?」
これがかなり強い。
柔術ではバックコントロールが極めて重要なポジションであり、IBJJFのルールでもバックコントロールには4ポイントが与えられる。
さらに実際の大会データでも、2023年のIBJJF欧州選手権では、黒帯の準々決勝から決勝においてバックからの絞めが全サブミッションの50%を占めたとIBJJFが報告している。
つまり、
「三角こそ柔術の全て!」
と言っている横で、
「バックから絞める」という超重要ルートを丸ごと消している。
のである。
第4章 「じゃあ腕十字は?」という第二波
さらに腕十字がある。
IBJJFの2023年欧州選手権の分析では、バックからの絞めに続いてアームバーが2番目に成功数の多いサブミッションだった。
2023年世界選手権の黒帯準々決勝以降でも、バックからの絞めが最多、アームバーが次点であり、三角はそのさらに下だった。
したがって競技データ的にも、
「三角しかない」
という世界観は成立しない。
第5章 もっと意地悪な反論「三角しかないなら、三角を警戒されたら終了では?」
これがゲーム理論的には一番面白い。
仮に本当に三角しか攻撃手段がないとする。
相手:
「三角しか来ないんでしょ?」
↓
相手が三角だけを徹底警戒。
↓
三角が通らない。
↓
攻撃手段が消滅。
これは格闘技としてかなり危険な戦略である。
逆に、
- 三角
- 腕十字
- キムラ
- 各種絞め
- スイープ
- バックテイク
- パス
などが連動していれば、相手は一つだけを守るわけにはいかない。
つまり技の多さそのものより、「一つの攻撃を防ぐと別の攻撃が開く」という連鎖が重要になる。
第6章 しかし驚くべきことに「三角だけマン」にも一理ある
ここで公平な検証を行う。
「三角だけっしょw」は完全なデタラメなのか?
実はそうでもない。
三角はガードから攻撃でき、脚を使って相手の首と腕を同時に拘束できる。さらに複数の角度から狙えるため、柔術の基本技として非常に重要である。
したがって、初心者が
「柔術=三角のイメージ」
を持つこと自体は、それほど奇妙ではない。
問題は、
「代表的な技」→「唯一の技」
と一般化してしまうことだ。
第7章 最終兵器「じゃあ三角を極めるまでに何が必要なの?」
ここで哲学的な反撃をする。
三角を成立させるには、単純に脚を首へ回せばいいわけではない。
- 相手の姿勢を崩す
- 腕の位置をコントロールする
- 適切な角度を作る
- ポジションを維持する
- 相手の脱出を防ぐ
など、複数の要素が絡む。
つまり三角そのものが「柔術の原理」を圧縮した技なのである。
だから上級者にとっては、
「三角をやる」
というより、
「三角に至るまでのポジショニングとコントロールをやっている」
という理解のほうが近い。
第8章 最強の返し一覧
Lv.1 普通に返す
「いや、柔術って三角以外にもいっぱいあるぞw」
Lv.2 論理で返す
「三角が代表技なのと、柔術=三角なのは別じゃね?」
Lv.3 実戦派
「じゃあバック取った後どうするん?」
Lv.4 データ派
「IBJJFの大会データ見るとバックチョークとか腕十字も普通に主要フィニッシュだぞw」
Lv.5 哲学派
「三角は柔術そのものじゃなくて、柔術というシステムから生成される一つの解だぞ」
Lv.∞ オタク最終形態
「三角だけって言ってる時点で、技を見ていてポジションを見ていない」
これが最も強い。
第9章 「三角だけっしょw」を弁証法的にアウフヘーベンする
ここでヘーゲル風にまとめる。
| 段階 | 命題 |
|---|---|
| テーゼ | 「柔術は三角だけ」 |
| アンチテーゼ | 「いや、バック、腕十字、キムラ、絞め等がある」 |
| ジンテーゼ | 「三角は柔術の一技ではあるが、柔術のポジショナルゲームを象徴する重要な技でもある」 |
つまり、
「三角だけ」を否定するだけではまだ半分。
むしろ、
「なぜ三角が柔術を象徴するほど重要なのか」
まで理解すると、初めて三角を正しく評価したことになる。
最終判定
「柔術は三角だけっしょw」説を判定すると――
| 主張 | 判定 |
|---|---|
| 三角は柔術の代表技 | ◎ 正しい |
| 三角は非常に重要 | ◎ 正しい |
| 三角から多様な展開がある | ◎ 正しい |
| 柔術には三角以外の主要技がある | ◎ 正しい |
| 柔術=三角だけ | ✕ 明確に言い過ぎ |
| 三角しか知らなくても柔術を理解したことになる | ✕ 危険思想 |
結論:「三角だけっしょw」への最適解
結局、一番いい返しはこれである。
「三角は強いし柔術の代表技なのは認める。でも三角は柔術というゲームの“答えの一つ”であって、柔術そのものじゃないぞw」
さらに追撃するなら、
「そもそも三角を成立させるためのポジション取り、姿勢崩し、腕のコントロール、角度作りまで含めて柔術なんだから、“三角だけ”って言ってる時点で一番柔術っぽい部分を見落としてるw」
――これである。
「三角しか知らない」→「三角を知っている」→「三角へ至るシステムを理解する」
という三段変身こそ、真の柔術オタクへの道なのである。
特にこのネタ、「三角を否定する」のではなく「三角が成立するまでのポジショナルゲームこそ柔術」へ論点を反転させると、かなり綺麗に決まります。